赤信号 。
衝動的にバスに乗り込んだ
これであたしはやっと自由になれるんだ
なんて、嘘。
結局あたしはバスにことこと
自由に揺られるだけの権利を
いただきました。
変わっていく景色に
後悔の色が滲み始めた。
またここであたしは
あたしの未来を見送った。
やっぱり止めて
帰路につく。
一生のうちであと何日
赤信号にひっかかるんだろう。
今にも倒れそうなあたし
一生のうちであと何日
あたしはあたしのフリをするんだろう。
今にも倒れそうなあたし。
きっとそれもあたしじゃないけど。
あいどんのう。あいどんのう。
ふざけたリズムで切った切符。